田舎の御殿のリースバック
都会でも田舎でも、
都市計画法や条例、地価の関係にも左右されますが、
その地域の標準的な物件という考え方というか、感覚があります。
都会の駅5分圏内のマンションなら、
3LDKで65平米が標準的かもしれません。
駅からバス便なら、3LDKで85平米かも知れません。
それが同じような金額だったり、バス便の85平米の方が全然安いかもしれません。
ただマンションは建売な訳で、経済合理性はかなり固い訳ですね。素人がつくる訳ではないから。
その地域、エリアのマーケットリサーチをちゃんとした上で、この土地にはどのようなものを建てれば良いかまで、要は需要をきちんと見定めて建築、販売します。
ちなみに今の時代の流れでは、
①駅から徒歩5分
②駅から徒歩15分
③駅からバス便
みたいな分け方ができそうです。
もちろん数字は地域で前後しますよ。
①は買った価格で先々も売れるかもしれません
②はだんだんと値下がりするでしょう
③は大分下がるかもしれません。もっとひどい場合もあるかもしれません。
そして本題の田舎の御殿ですが、
一戸建ては、
駅に近いと20坪の3階建ての建売が売れ筋な地域だったり、
場所によって、土地が30坪、40坪、50坪、60坪と、
平均的な広さは異なります。
時代によってもことなります。
乱開発された次期は、都心部のはずれによくありますが、
同じ建物がくっついてるみたいに、横に20件並んでるようなのもありますね。
実際にはその地域の平均的な土地の広さ、平均的な建物の広さが、
需要と供給の交点だったりします。
その要素を作っているのが、建売業者だったりもします。
昔は土地30坪、建物30坪、車1台が標準的な建て売りだった地域が、
今は土地40坪、建物30坪以上、車2台だったりすると、
その地域は地価が下落を続けている証拠です。
500坪以上の土地に、真ん中に新しく私道ができて、建売住宅ができていたりするならば、
それが今の売れ筋な標準だったりします。
一つの土地が4つに分かれてもそうです。
もちろん建売業者は相場のプロであり、素人が建てるわけではなく、売れる、売り切れるものをつくります。
で、
土地が30坪平均の地域で、
土地70坪、そこに大変素晴らしい大きな家を15年前に、5年前でもよいですが、建てたとします。
施主が建てたいものを建ててる訳です。
当たり前ですね。
そんな田舎の御殿(都会にもあるある)は、
需要からかなり逸脱しているので、
全く売れない場合もあります。
もちろん売るために建ててる人はいないと思いますが、
急に売らざるを得ないときもある訳で、そのような時は、購入者のいない価格帯の物件として、
長期に渡り売れず、値段も大変下がってしまうこともあります。
実は、
リースバックでもそんな話はよくありまして、
都市近郊で、
近隣の平均より豪邸に住んでる方は、
経営者、事業者であることが多いです。
会社が傾いた時に、資金調達も限界、
いざ売ろう、の時になかなか思うように売れなかったりするのです。
何世代も続けられるなら、立派な家も良いですが、
そうでないならば、結果として続かないならば、
ただ損するだけの現象が増えています。
任意売却によくあるケースです。
(古くからの土地だったり、バブル中のマンションの場合で譲渡所得の関係で、多少安くてもいいや、の場合もありますね。)
もちろんその時はうまくいってたから建てた訳ですが。
まだ築15年だったとしても、そんな経費のかかる建物ならば、さっさと処分した方が良い場合が多いです。
思い入れがいかにあっても、無理にリースバックなんてしない方が良いです。
家賃も莫大なものになりますしね。
leasebacker